自然農法がうまくいかない?菌ちゃん農法で解決しよう

はじめに
「自然農法って難しそう…」そんな不安を感じていませんか?
自然農法は、農薬や化学肥料を使わず、自然の力を活かして作物を育てる方法です。
とても理想的な農法ですが、実践するにはいくつかの「障害」があります。
たとえば、肥料を抜くのに時間がかかったり、収穫量が減ったり、雑草を生やしておくことで周囲から理解されにくかったり…。
でも大丈夫です。こうした障害をどう乗り越えればいいのか、具体的な方法を一緒に見ていきましょう。
自然農法への一歩を踏み出すためのヒントをお届けします!
自然農法(炭素循環農法)とは何?
と思った方はこちら
障害になる点とは
こんな障害があります
- 肥料を抜くのに時間がかかる
- 肥料が抜けるまで収穫量が激減する
- 自然農法人口が少ないため理解されにくい
- 雑草を生やしておくと周りの目が気になる
- 慣行農法のように栄養素のレシピがない
- 菌の培養は畑の状態による
まず、肥料を施せないことです。植物が栄養不足に陥り葉が黄色くなっていくのをだまって静観できるのか?
土の肥料分が完全に抜けるには7年かかるといわれています。
自然農法は、土を丸裸せず、グランドカバーをして菌を少しづつ育てる。
土は団粒化が進み、粒状の土はスポンジのように水を吸収。排水と保水をおこなうことで糸状菌が住みやすくなる。
そして糸状菌が植物の第二の根となり、水と栄養を植物に運び植物を健全に育てる。
頭ではわかっていても、慣行農法が染みついた私が肥料を施さないでいられるか不安でした。
次に、自然農法は多様な「菌」を活かす農法なため、有用な雑草をわざと残すことがありますが、周りの方に理解を得られない場合があります。
「雑草が生えると見た目が悪い。」と思われることが多いためです。
ここは、仕方がない部分です。周りの方と話しながら落とし所を探るしかないです。自分の考えを押し付けないように気を付けましょう。
最後に、栽培方法が確立されにくい点です。たとえば、パッケージの裏に書かれている説明など。
慣行農法に沿って、説明されているため土づくりの部分は当てはまらない部分が多くなります。

菌ちゃん農法が一つの答えだ
この障害をクリアするためにどのようにしたら良いか?何冊か本を読み考えてみた中で一つの方法を示してくれる本に出合いました。
それは、「菌ちゃん農法」といわれる農法で、吉田俊道先生が推奨する方法です。
菌ちゃん農法は、2種類の方法が紹介されていますが、炭素資材を活用する方法が自然農法に移行する土づくりの答えだと考えています。
菌ちゃん農法とは
自然農法への移行初期をスムーズにするため、最低限必要な糸状菌を先に育てておく方法です。
糸状菌が好む環境とは・・・
- 光が当たらない
- 適度に湿っている
- 適度に暖かい
- 炭素資材がある(エサ)
この環境をつくるため、吉田俊道先生は以下のような方法を推奨しています。
畝の周りに溝を作りながら45cmほどの高畝をつくります。
水浸しになると糸状菌が死滅してしまうため畝の周りの排水口を確保します
きれいな台形畝にしないと後工程でつまづく
湿ったもみ殻や刈草、竹、落ち葉などを平らに敷く
総高さ60cmほどになる
畝にたっぷり水を吸わせます。
マルチ押さえでしっかり固定します。
畝上部まで毛細管現象で水を引き上げるため重りをのせます。
土を発酵させ、糸状菌を育てるます。
最初は高畝を作るのは大変ですが初めだけです。
この後は、植物を栽培しながら、畝のメンテナンスをおこなっていくため、畝を崩す必要なないためです。

終わりに
自然農法には、肥料を抜くまでの時間や収穫量の減少、周囲の理解を得にくいことなど、いくつかの障害があります。
しかし、「菌ちゃん農法」を取り入れることで、こうした課題をクリアできる可能性があります。
糸状菌が好む環境を整えることで、自然農法への移行をスムーズに進められるでしょう。
最初は大変かもしれませんが、土が育ち始めれば、自然の力が作物を健やかに育ててくれるはずです。
自然と寄り添いながら、無理せず少しずつ進めていきましょう。
あなたの農法が、きっと豊かな実りをもたらしてくれます。慣行農法から自然農法へ。