半畝は発酵のまま——菌ちゃん農法で育てる真黒ナスの記録

初めてのナス育苗に挑戦!選んだのは、埼玉生まれの固定種「真黒ナス」。

種取りを目指して、菌ちゃん農法を取り入れながらじっくり育てる栽培記録です。

発芽から始まり、気温管理や用土の見直し、病気との向き合いなど、トラブルも学びに変えながら進んだ100日間。

慣行農法では味わえない、命のつながりと野菜本来の力を実感できるナス栽培の記録を、どうぞご覧ください。

菌ちゃん農法はこちらを実践しています

 2025年3月15日 栽培開始

ナス育苗に初めて挑戦です。

種は固定種の真黒ナスにしました。

固定種は、毎年種取りをしながら同じ土地で育てると、段々と環境になじんでいき育てやすくなるようです。

また、同じ埼玉出身であることや、実がたくさんとれて、とってもおいしい千両二号の片親であることも魅力的です。

今年の目標は、菌ちゃん農法で真黒ナスを栽培し種取りまでおこなうことです。

ナスは嫌光性種子で光を感じると発芽しにくいので、新聞をかぶせて遮光します。

気温も低いので育苗用のヒートマットで下から温めます。

 2025年3月22日

植付けから1週間後、発芽を確認しました。

周りの細かいのは雑草です。

庭の土を使ったので雑草が生えてきてしまいました。

 2025年3月23日 

3月上旬に仕込んだ菌ちゃん農法の高畝。

様子見のため少し開けてみたところ、上部の土まで水が浸透しているため順調そうです。

 2025年4月27日

種まきしてから47日経過していますが、順調に育ったサイズではありません。

原因は・・・
  • 育苗ポットに植付け時に土を固めすぎてしまったこと
  • 庭の土を使ったため、通気性が悪かったこと
  • 晴れた日に透明カバーを外して日光に当てたところ、寒さの影響で半分が枯れたような状態になってしまいました

土が固すぎるため、市販の培養土を使って育苗ポットからビニールポットに植替えをおこないます。

2025年5月11日

ゴールデンウイークが終わり、いよいよナスの植付けの時期となりましたが、菌ちゃんの畝から糸状菌が見当たりません。

糸状菌が無い場合は、追加でもう1ヶ月ほど待つ方が良いと菌ちゃん農法の「吉田俊道先生」が言われています。

6月中旬まで待つとナスの最適な植付け時期を過ぎてしまいます。

考えた末、半分だけ植付けをおこない、もう半分は菌達の発酵を継続することにしました。

植え付けをおこなった「千両二号」。

真黒ナスが育たなかった保険として新たに購入した苗です。

寒戻りを警戒して、スーパーの袋で「あんどん」で寒さ対策をします。

真黒ナスは、まだ植付けできるサイズではないので残念ですが見送ります。

2025年5月18日

菌ちゃん畝の上に有機物をのせて発酵しますが、全体的に量が少ない可能性があるので、植え付けていない半分に有機物を追加することにしました。

追加するのは通勤ルートで見つけた竹やぶに積もった「竹の葉」と、カントリーエレベータで頂いた「もみ殻」。

畝にもみ殻、竹の葉、土を被せます。

少し下の土と拡販させ水やりをおこなった後、ビニールマルチをかけ元の状態に戻します。

そして、いよいよ真黒ナスを植え付けることにしました。

吉田先生によると苗は若苗が良いとのことなので、やや早いとは思いましたが、思い切って植え付けてみました。

菌ちゃん農法では、有機物の層がありその下の土に植付けをおこないます。

よーーし!!
有機物を掘り起こすと、枯葉に糸状菌が付着しているのが確認できました。少しですが順調に育っている様子に、安心しました。

少しですが、順調に育っているようであんしんしました。

穴を開けたら穴底をげんこつで固めて、毛細管現象で水が上がってくるようにします。

病気予防のため、そっとニラも合わせて植え付けます。

有機物の下に植え付けるので少し植付け場所が低くなりますが、根付くまで風や日差しの影響をうけなくなるため、初期生育が良くなるようです。

こんな形で、真黒ナス、自生えピーマン、インゲンを植え付けました。

2025年5月24日

順調に育っています。

5月下旬になり、周りの畑ではあんどんを外していましたが、寒戻りで弱るのが怖いので、そのままにしています。

葉が少し黄色くなっています。

栄養が足りないようですが、肥料を施すと糸状菌が育たなくなるため、ぐっと我慢です。

ただし、土に残らない液肥は与えてもOK。

根が糸状菌に出会うまでは少し時間がかかるようなので、液肥を与えます。

真黒ナスも少しですが葉が大きくなっています。

2025年6月1日

天気予報の最低気温が15℃を下回らなくなったので、あんどんを外しました。

千両二号は3本仕立てで育てます。

そして、インゲンですが菌ちゃん畝から外すことにしました。

インゲンは、マメ科の植物で根粒菌が共生して窒素固定をしながら育つ野菜です。

そのため、糸状菌からの窒素固定菌の供給ルートが育たなくなるようです。

1年目は避けた方が良いと教科書(菌ちゃん農法)に書かれていました。

真黒ナスはほんの少し大きくなっている気がします。

2025年6月8日

葉に立ち枯れ病の症状が!?

下の方の病気の葉を取り、元気になるのをそっとまちます。

真黒ナスは先週より葉が一気に大きくなっています。

窒素肥料は施していないので、糸状菌に出会えたのかもしれません。

成長が楽しみです。

2025年6月14日

相変わらず、立ち枯れ病の症状。

病気の葉をとって回復を待ちます。

真黒ナスは背丈が低いですが、葉が大きく育っています。

調べてみると、真黒ナスの成長初期は根を深くはるため、地上部の成長はかなり遅いようです。

2025年6月21日

千両二号は少しずつ回復しているように見えます。
ナスも2本収穫できました。

真黒ナス。状態が良いのが外見から良くわかります。

2025年6月28日

千両二号。

真黒ナス。背丈が少し伸び、しっかり二本にわかれました。

株間40cmで植え付けているので、場所をとり過ぎないように2本仕立てで育てていきます。

こんなにも葉が大きくなりました。

2025年7月5日

千両二号もすくすくと育っています。

真黒ナス元気いっぱいです。花芽もついてきたので来週は収穫できそうです。

菌ちゃん農法すごいです。茎がこんなに太くなりました。

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昔を思い出して模型をつくろう!!

 まとめ

真黒ナスの成長には波がありましたが、菌ちゃん農法のおかげで、力強く育つ姿に日々感動しています。

病気や寒さへの対策に試行錯誤しながらも、少しずつ実りを迎えるナスたち。

この先、11月頃まで収穫が続く予定です。

今後も、真黒ナスの成長や種取りの様子、そして秋に向けた管理の工夫などを、引き続きリポートしていきますので、ぜひ楽しみにご覧ください!

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