トウモロコシ x ツルありインゲン 混栽記録 2



目次

はじめに

2024年3月23日~2024年5月26日までのトウモロコシとxツルありインゲンを栽培した記録は、前回記事にしています。この期間は、至って順調でしたが・・・。

トウモロコシ インゲンのコンパニオンプランツ記録 1 | コンパニオンプランツライフ (dorataro.com)

6月は、ツルありインゲンの重さでトウモロコシの支柱が傾いたり、トウモロコシを鳥や泥棒から守るため網を張りましたが、ツルありインゲンと相性が悪いなど、混栽のメリットの裏に、デメリットも抱えているように感じました。代替え方法を思い浮かべながら、失敗を学びに変えていただけたら幸いです。

トウモロコシxツルありインゲン 混栽のメリット
  • トウモロコシを支柱にしてツルありインゲンが絡みついて育つため、空間利用ができる
  • ツルありインゲンはマメ科のため、根につく根粒菌が空気中の窒素を固定してくれるため、土が肥えてトウモロコシが良く育つ
  • トウモロコシとツルありインゲンは害虫が異なり混植により、どちらの被害も抑えられる

2024/6/1 トウモロコシ支柱が斜めになる

畑に行ってみると、トウモロコシの主幹が斜めになっています。原因はツルありインゲンがトウモロコシの頂上付近に届き、重心が上がったことが原因で傾いたようです。

また、株元を見ると根が一部露出している状態でした。踏ん張りがきかず倒れてしまった可能性もあるので、しっかり土寄せをおこないました。

2024/6/9 ヤングコーン収穫

雌穂がつき始めました。トウモロコシは一つの雌穂に栄養を集中させないと大きく育たないので、一番上の雌穂以外はヤングコーンとして収穫します。

トウモロコシの雌穂は、斜め上に向かって伸びるように付きます。収穫するときは、雌穂の付け根を持ち、斜め下に回転させると「ポキッ」と折れます。今回は、ツルありインゲンが雌穂に絡みついていたため、ツルをそっとずらしながら収穫しました。少し手間はかかりましたが、トウモロコシとインゲンの両方を傷つけずに、無事ヤングコーンを収穫できました。

雄穂周辺を観察すると、アワノメイガの幼虫が葉元に隠れています。木嶋利夫先生によると、葉の上に死骸をさらすことで害虫被害を抑制することができるようです。

少々残酷な気もしますが葉の上に半死状態でさらすことにしました。
無農薬栽培を目指しているので、害虫被害が少なくなることを祈るばかりです。

トウモロコシの雄穂はアワノメイガを呼び寄せるため、受粉に必要な本数以外は切り落とした方が良いようです。

2024/6/15 脇芽に雄花が・・・

畑に来てみると、トウモロコシの背丈が揃っていません。観察してみると、脇芽が育ちすぎて雄穂が開き、雌穂もついていました。

トウモロコシの脇芽をすべて取り除いてしまうと、光合成をする葉の数が減り、生長が妨げられてしまいます。さらに、根元の脇芽がなくなることで、主幹が倒れやすくなることもあります。

そこで、あえて脇芽を残して育てていましたが、思った以上に成長し、主幹への栄養が分散してしまったようです。主幹をしっかり高く育てるためには、脇芽から出る雄穂や実は早めにカットしたほうが良かったと感じました。

栄養の分散を防ぐため脇芽全体の長さの1/3ほど残して先端をカットしました。

数年前、収穫前に雌穂を盗まれた経験があること。また、鳥や獣から守るため網で覆います。ただ、上部が無防備でした。

隣の畑の方に相談よると、網で囲った上部に釣り糸張ると鳥よけになるそうです。(鳥は釣り糸が見えないらしい)早速、糸を張ってみることにしました。

2024/6/22 地獄絵図のような光景

畑に行くと、ツルありインゲンが旺盛に育っています。そして、トウモロコシたちは大変なことに・・・。

インゲンのツルがトウモロコシに絡みまくり主幹が折れてしまっているものがありました。トウモロコシが折角順調に育っていたのに・・・。まるで地獄絵図の様でした。

また、網にツルが絡まるため、容易に網が外せなくなります。本来カーテンのように横にスライドさせて開けることが可能な網ですが、ツルを切断しないと開けられないため、この網とツル有りインゲンは相性が悪いことがわかりました。

網は、トウモロコシの実に直接網をかけるタイプをオススメします。ただし、人による盗難には効果は低いです。

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2024/6/29 相変わらずの状態

畑に来ると、トウモロコシはツルありインゲンに押しつぶされている状態です。
トウモロコシとツルありインゲンの混植により、トウモロコシを生育促進する予定でしたが、ツルありインゲンの成長が勝ってしまいました。

この混植は生育のバランスが非常に重要であることを改めて実感しました。

トウモロコシの雌穂は、ツルに絡まれていますが、何とか無事でした。
鳥による被害がなかったのは、釣り糸効果かもしれません。

2024/6/30 トウモロコシ収穫

相変わらず締め付けられているトウモロコシです。

雌穂先端のヒゲは中の実の状態を表し、実が熟すると茶色く枯れたようになります。上写真のようにヒゲが少なくなり茶色になっていたため収穫することにしました。

トウモロコシは、昼に光合成した養分を糖に変え、夜になると雌穂に糖を蓄えます。そのため、午前中に収穫する方が甘い雌穂を収穫できます。

網に絡んだツルツルを切りながら網を外します。トウモロコシの主幹が折れてしまい弱っているため、雌穂も少し小さかったですが何とか収穫ができました。

網を完全に外すため、トウモロコシの主幹と網に絡んでいたツルを、トウモロコシの主幹側に戻していくと分散していた荷重がすべてトウモロコシの主幹にかかり完全に折れ、柱としての役割を果たせなくなってしまいました。でも、無事収穫できたので最後まで頑張ってくれたトウモロコシに感謝です。

ツルありインゲンの収穫は、しばらく続くため、支柱を新たに立て、7月中旬まで収穫を続けることができました。

まとめ

今回は、トウモロコシ x ツルありインゲン の混植について記事を書きました。前回の5月までは順調でしたが、今回の6月からは誤算や失敗が多く、大変でしたが身になる一か月でした。
収穫したトウモロコシは、とても甘く子供たちが喜んで食べてくれたので、毎年トウモロコシのコンパニオンプランツは続けていきたいです。

トウモロコシxツルありインゲン 備忘録
  • つるなしインゲンが育ちすぎてトウモロコシの幹が傾く。原因は、トウモロコシを植え付け時に、肥料が過剰だった可能性あり。木嶋利男先生は、ツルありインゲンは栄養を与えすぎると育ちすぎて、トウモロコシの光合成を妨げると述べられています。
  • ツルありインゲンの種まき時期は、成長のバランスを取るためトウモロコシを植え付けの1~2週間後が良い。
  • トウモロコシの雄穂はアワノメイガを呼び寄せるため、1/10本以外は早めに切り落とし残りの1本で受粉する。(アワノメイガの幼虫は実や茎を食害し中に侵入する。中に入ると手出しできない。)
  • トウモロコシの根元に、脇芽が出てきたら転倒防止のため早めに土寄せをする。
  • 雌穂が付いたら、1個を残して早めに摘出。主幹の成長を妨げる。
  • トウモロコシの外側全体を網で覆うと、ツルありインゲンのツタが網に絡んで外しにくくなり、インゲンの収穫もやりづらい。よって、トウモロコシの雌穂だけ網で覆うタイプ良い。だたし、トウモロコシの盗難には注意。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。



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