はじめに
ニンジンとカブの混植により、害虫忌避(害虫を寄せ付けにくい効果)や、お互いに生育を促進する効果があります。このような近くで育てると相性が良く共栄する植物を、コンパニオンプランツといいます。
今回は、ニンジンとカブのを混栽する効能と、栽培方法について解説します。
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効能
害虫忌避
ニンジンとカブはお互いの害虫忌避することができます。
これにより、ニンジンにつく キアゲハ や、カブにつく モンシロチョウ、コナガ、アブラムシ の飛来を防ぎ、幼虫による食害が少なくなります。
生育促進
ニンジンやカブなどの同じ根菜類と混植すると、土壌内の空気が通りやすくなります。これにより、互いの根が張りやすくなるため生育が良くなります。
また、ニンジンは葉が細かいので、カブと葉が触れ合う条間で栽培可能なため、詰め込み栽培ができます。
栽培方法
栽培カレンダー
カレンダーは以下の種を選択しています。
地域:温暖地
選択理由:春まきニンジンは、トウ立ちしやすいので、トウ立ちが遅い品種を選んでいます。また、ニンジンとカブの栽培期間が合わせやすい品種を選んでいます。
時なし五寸(サカタのタネ)
根長は15~20ccm、濃虹色ニンジンです。トウ立ちが遅く、春蒔き初夏どりに適する作りやすい品種です。
暑さにも強く、春まき年内どりもできます。
四季まき小カブ(サカタのタネ)
関東平野を中心に広く作られている小カブで、真夏と真冬を除いていつでもまけます。
生育旺盛で球に近い腰高で、肉質がち密で甘みと独特の風味をもっています。
土づくり
種まきの3週間前に畝立てをおこないます。
過去に石灰のまき方の記事を紹介していますので参考にしてください。
フカフカ土になる!正しい石灰のまき方 | コンパニオンプランツライフ (dorataro.com)
種まき
ニンジンとカブ成長したとき葉が触れ合う位がベストな距離です。よって、20~30cm離して状蒔きします。
畝に対して横方向に状蒔きすると害虫忌避効果がUPが見込めます。
カブは栽培期間が短いので、ニンジンの時期と重なるように期間を開けながら蒔くと、長い期間の害虫忌避効果が見込めます。
間引き
ニンジンは、草丈4~5cmで株間5~6cmにします。最終的には、本葉が5~6枚ほどで株間10~12cmにします。
カブは、本葉1枚で株間3cm、本葉3枚で5cm、最終的には、本葉4~5枚で15cm程度にします。
追肥
カブの葉が黄色くなるようなら、ぼかし肥を少々施します。
収穫
ニンジンは植えてから120日程度して根が太ってきたら収穫します。取り遅れると根が割れるので注意してください。
カブは程よい大きさになったら収穫します。
さいごに
今回は、ニンジンとカブの組み合わせですが、カブをコマツナやチンゲンサイに置き換えても、害虫忌避の恩恵を受けることができますので、試してみてください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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参考文献
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