はじめに
ブルーベリーはお洒落な樹形をしていて、見て楽しく食べておいしい。とても人気がある樹木です。そんなブルーベリーのコンパニオンプランツを紹介します。
ずばり、ブルーベリーのコンパニオンプランツは「ミント」です。
え!? ミントは地植えすると地下茎が広い範囲に伸び、はびこって雑草化するからまずいのでは?逆に、ブルーベリーが枯れてしまうんじゃないのと思われるかもしれませんが、管理しながら生育させることで、うまく共生できます。ぜひ、記事を最後まで読んでもらえると嬉しいです。
効能
ブルーベリーは、一般的な植物が好む”中性土壌”ではなく、”酸性土壌”を好みます。株本には、植物が生えにくくなりますが、ミントは一緒に育てると不思議と共存します。
役割としては、ミントがブルーベリーをサポートする役割になります。
生育促進
ブルーベリーの株本のミントが、盛んに生い茂ることでマルチング(保湿)の働きをします。
ブルーベリーは、乾燥が苦手なため、土壌を保水させることがとても重要です。夏には枯れやすいため特に注意が必要ですが、ミントが植えられていることで保湿してくれます。
害虫忌避(がいちゅうきひ)
ミントの独特な香りで、ブルーベリーの害虫被害を抑える働きをします。
ブルーベリーの害虫に、「カメムシ」や「コガネムシ」などよく聞く虫がいますが、ミント香りは嫌いなようです。
品種
ブルーベリーの系統はおもに3種類あります。温暖地では、「ラビットアイ系」や「サザンハイブッシュ系」で、寒冷地では、「ノーザンハイブッシュ系」がよいとされています。ブルーベリーは受粉しやすいように、異なる品種を2種類以上植え付けます。
ミントは、一般的な立ち性のものや、ほふく性の「ミントブッシュ」も利用できます。また、ミントの代わりに「タイム」などでも育てられます。
植付け
ブルーベリーは、11月から3月にかけて植付けをおこないます。植付けをおこなう際は、過去の記事を参考にしえもらえると嬉しいです。
ブルーベリーの植付け | コンパニオンプランツライフ (dorataro.com)
ミントは、3月下旬から植付けをおこないます。植付けは、ブルーベリーの株本から半径30cmほど離して、円状に等間隔で植え付けます。
追肥
ブルーベリーの植付け時は、ピートモスを掘り返した量の2~3割程度施します。追肥は、1年目は不要で、2年目から果実収穫後にお礼肥として、米ぬかや、油かすを一つまみ程度を与えます。
ミントは特に肥料を与える必要ありません。
仕立て
ブルーベリー
実付きが悪くなった古い枝は、冬に間引きます。3月になったら、花芽をつけすぎると株が弱ってしまうため、切り戻しや結果枝の間引もきます。
根元から伸びたシュート(新しい幹)は伸ばして更新しますが、サッカー(※)は早めに切ります。
※サッカーとは、株本から離れたところから生える新しい幹です。新しい幹は養分を多く消費するため、古い株本に養分が渡らず、枯れてしまうことがあるので注意してください。
ミント
立ち性のミントは、高さが10~15cmになるように選定して利用します。刈り取ることで香りが高まることで、害虫よけ効果がアップします。選定して花が咲かないようにすることで、霜が降りるまで収穫が可能となります。
おすすめミントの紹介
ペパーミント
スペアミント
アップルミント
ミントブッシュ
まとめ
- ブルーベリーのコンパニオンプランツはミント
- ブルーベリーをミントがサポートする役割で、ブルーベリーの株本の保湿と害虫よけ
- ブルーベリー品種は、寒冷地向きが「ノーザンハイブッシュ系」、温暖地向きが「ラビットアイ系」「サザンハイブッシュ系」になり、ミントは一般的な立ち性の物や、ほふく性のミントブッシュも利用可
- ブルーベリーは11月~3月、ミントは3月下旬から植付け
- 果実収穫後のお礼肥として、油かすや米ぬかを一握り程度追肥し、ミントは追肥不要
- ブルーベリーは、実付きが悪い枝を冬のうちに選定、3月には花芽をつけすぎないように仕立てる
- ミントは、10~15cmの高さに選定
今回の記事は、木嶋利男先生の「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり」を参考に記載しています。木嶋利男先生の野菜づくりは、とても斬新でマネしたくなるものばかりです。ぜひ、手に取って読んでもらえたらと思います。
皆さんの園芸ライフに少しでも役に立つようでしたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント