コマツナ x ニラ 混栽

コンパニオンプランツ

はじめに

今回は、コマツナとニラの混裁について記事にします。

ニラは、コマツナ以外にも色々な野菜の病気を予防する効能があります。そのため、コンパニオンプランツの名脇役と呼ばれています。また、一度植え付けると、2~3年は収穫できるため、とても重宝する便利な野菜です。

こんな方に読んでもらいたい
  • コンパニオンプランツに興味がある方
  • 有機栽培に興味がある方
  • 混載することでの効能を知りたい方
  • 混載する方法を知りたい方

効能

コマツナとニラの混栽は、害虫忌避と病気予防に効果があります。

ニラの可愛い花

害虫忌避

コマツナは、ダイコンサルハムシという害虫に食害されることがあります。タイコンサルハムシは、アブラナ科の野菜を好む4mmほどの黒い甲虫で、駆除しようとするとコロリと葉から落ちて逃げてしまう厄介な虫です。食害されると、葉のあちらこちらに小さい穴が開き、レース状になってしまいます。

ダイコンサルハムシの被害を予防するためにはニラの混栽が有効で、ニラの独特な香りに忌避効果があります。特に刈り取った際に出る液体の香りは効果が高く、刈り取った葉をコマツナの脇に敷くことで効果が増します。

病気予防

コマツナの脇にニラを敷くことで、雨や水やりによる泥はねをおさえ、ベト病の予防をすることができます。

ベト病とは、水の多い所に出やすいカビの病気で、葉に寄生すると繁殖します。葉の裏側に薄黄色の斑点が現れ、次第に葉脈で区切られた形の病斑になり、その裏側にはすす状のカビが生えます。

予防するためには、雨や水やりによる泥は跳ねをおさえることが重要で、コマツナの脇に刈り取ったニラを敷いて泥は跳ねを防止します。

ニラを植えるもう一つの利点があります。ニラは根の表面に共生しているバークホーデリア・グラジオリーという細菌(拮抗菌)が抗生物質をだし、土壌の病原菌を減らす働きをします。これにより、土壌中の原因菌を減らし連作障害の原因菌を減らす働きをします。

栽培方法

栽培方法について解説します。

栽培カレンダー

温暖地の栽培カレンダーになります。

コマツナとニラは特に品種を選ばないのでAmazonで販売数が多い種を選定し栽培カレンダーに反映しています。

コマツナは、サカタのタネが販売している「美咲シリーズ」。カレンダーは秋まきで考えています。

ニラは、トーホクのタネから販売している「大葉ニラ」を選定しています。

土づくり

3週間前までに、完熟たい肥1.5kg/1m2とボカシ肥料100g/1m2、有機石灰150g/1m2施します。

畝は高さ10cmで幅は70cmにします。

種まき・植付け

ニラは、まき溝を作り5cmの深さに5cm間隔でスジまき。条間は15cmとります。
種を植え付けて60日以降に、3本のニラの苗をまとめて15cm間隔で定植します。苗をまとめると助け合って育ちがよくなります。

コマツナは条間15cmほどとりスジまきします。発芽したら混んだところを間引き、本葉2~3枚で株間5cmにします。

追肥

やせた土で、コマツナが黄色くなってきたら、条間や畝の肩に少量のぼかし肥料を施します。

マルチ

ニラは草丈が高くなったら、3cm残して刈りとりコマツナの条間に敷きます。ニラを敷いていることで、泥はねを防止して病気予防し、葉の香りで害虫忌避をしてくれます。

ニラは夏の葉を捨て刈りすることで、その後に収穫する葉が柔らかくなります。

収穫

コマツナの収穫期間は40~60日程度で、大きく育ったものから収穫します。
ニラは草丈が大きくなったら収穫します。

最後に

応用として、ニラの混栽はアブラナ科の野菜に効果があります。たとえば、キャベツ、ブロッコリ、ハクサイ、チンゲンサイ、ミズナ、カブなどです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。

参考文献

コンパニオンプランツの野菜づくり
沢山の植え合わせが記載されている「コンパニオンプランツ」の決定版です。木嶋利男先生の分かりやすい解説と、イラストや写真多いので見ていてとても勉強になります。オススメです。

農薬に頼らない病害虫対策
科目別 & 野菜別で、病害虫対策が記載されています。写真もふんだんに使われていてトラブル時に調べやすいです。手元に置いておきたい一冊です。




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