はじめに
ゴボウは、食物繊維が多く含まれている野菜で、元々は薬草として平安時代に中国から伝わったようです。効用は、脂肪異常症予防、便秘予防、肥満予防、糖尿病予防、等さまざまで、栄養を過剰摂取してしまう現在では重要な野菜です。
そんなゴボウ、同じく根を真下に伸ばすホウレンソウと混栽することで育ちが良くなります。また、畑のスペースが有効に使えるようになるので、参考にしてもらえると嬉しいです。
効能
効能は、生育促進と空間利用になります。
生育促進
ゴボウは根を下にまっすぐ伸ばす直根性の野菜ですが、実はホウレンソウも主根が深く伸びる直根性になります。よって、畑を深くまで耕すと共に良く育ちます。
空間利用
ゴボウは収穫まじかになると、茎が長く伸び葉も大きくなるので、畑は意外と広い場所が必要になります。そこで、ゴボウが小さいうちに、脇きのスペースを使ってホウレンソウを育てることがで、空間を有効に使うことができます。
栽培方法
栽培カレンダー
栽培カレンダーに記載されている時期は、温暖地になります。
品種: サラダゴボウ
メーカー: サカタのタネ
選んだ理由:
成長が早いため、ゴボウとホウレンソウが年内に収穫できるため選びました。
成長が早く、肉質が柔らかく、食物繊維が多いのが特徴です。
品種: 滝野川ゴボウ
メーカー: トーホク
選んだ理由:
関東で栽培されているゴボウの代表的な品種で需要が多いため選びました。
直径2~3cmで長さは75cmほどになる。
品種: 丈夫なホウレンソウ
メーカー: サカタのタネ
選んだ理由:
Amazonで売り上げ数が一番多い品種のため選びました。
暑さ寒さや、べと病にも強く、生育旺盛でとても作りやすい品種です。
品種選び
ゴボウ、ホウレンソウ共に特に品種を選びません。
土づくり・畝立て
種まきの3週間前に次のことを行います。
ホウレンソウは酸性土壌では育ちが悪くなるため、有機石灰を 250 g/m2 施します。完熟たい肥や、ボカシ肥は施す必要はありません。
滝野川ゴボウ(長根品種)の場合、深さ60~70cmまで掘り土を柔らかくします。サラダゴボウは、深さ30cmまで耕し、幅は共に40cm程度にします。土を掘り返しフカフカ土のまま畝を作ると、後に陥没してしまうため、2/3ほど踏み固めておいたほうが良いです。畝立ては、幅は60cm、高さは10cmほどにします。
畝内の配置は、畝の中心にゴボウ。条間15cm離して両側にホウレンソウという配置にします。
種まき
ゴボウは、前日から丸一日水に浸けておき、よく吸水させます。
滝野川ゴボウは3,4粒を株間10cmで点蒔き、サラダゴボウは1cm間隔でスジ蒔きします。ゴボウは好光性種子なので深さ1cmで蒔き、手で鎮圧します。(光を感じないと発芽しにくくなります)
ホウレンソウは、深さ1cm、間隔1cmでスジ蒔きします。
種まき方法の基本は、過去に記事にしているのでリンクを貼っておきます。
プロに学ぶ!種まきの基本! | コンパニオンプランツライフ (dorataro.com)
間引き
滝野川ゴボウは、本葉3枚で1本立ちさせ、サラダゴボウは、2回ほど間引きを行った後、本葉5~6枚で、3~5cm間隔になるようにします。
ホウレンソウは、本葉1枚で3~4cm間隔、本葉2~3枚で5~6cm間隔に間引きます。
追肥
ホウレンソウの2回目の追肥時に、ホウレンソウの周りにボカシ肥を施します。
収穫
ホウレンソウは草丈20cmになってから収穫します。
サラダゴボウは、種まき後75日が収穫目安となります。滝野川ゴボウは、6月下旬から9月上旬に収穫します。
終わりに
ゴボウの料理する際に捨ててしまう切り株ですが、5~6cmを残しておき畑に植えることができます。
切株から再生させると、種から栽培するより発芽率がたかく、面積当たりの収穫量も増えるので、挑戦してみるのも一興ではないでしょうか。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。
参考文献
沢山の植え合わせが記載されている「コンパニオンプランツ」の決定版です。木嶋利男先生の分かりやすい解説と、イラストや写真多いので見ていてとても勉強になります。オススメです。
斬新な植付けや、スペースの有効利用法などなど、読んでいると試してみたくてたまらない気持ちになります。野菜の特性を生かした裏技をぜひ、ご覧頂きたいです。
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