ブルーベリー 夏の管理

栽培関連まとめ



はじめに

今回は、ブルーベリーの夏の管理について紹介します。

ブルーベリーは、ほったらかしにすると突然実が付かなくなる場合もあるので、毎年たくさん収穫するために、夏の管理が大切になります。

主な、枝の選定・追肥・マルチングについて記載していますので、参考にしてもらえると嬉しいです。

こんな方に読んでもらいたい
  • ブルーベリーを育てている方、育ててみたい方
  • 実をたくさん取りたい方
  • 夏にどのような作業をしたら良いかわからない方
  • ブルーベリーの葉っぱが黄色くなってきている方

ブルーベリーについて

栽培管理が簡単でブルーベリーは初心者におすすめです。

ブルーベリーの良さはザックリ4点あります

  • 樹形がキレイで美しい
  • ベル形の可愛い花を咲かせる
  • 甘くて美味しい実がとれる
  • 紅葉がキレイ

夏の管理

ブルーベリーは種類や地域にによって収穫時期が異なります。収穫時期が6月の種類もあれば、9月の種類もあります。

夏の作業は、収穫後に行います。作業としては以下の3点です。

  • 枝の選定
  • 追肥
  • マルチング

枝の選定

枝の選定は夏と冬の2回行います。
夏は実をつかせる選定で、冬は樹形を整えるための選定になります。

シュート

ブルーベリーは株元から新しい枝(シュート)が生えてきます。小さいシュートは根元からカットしますが、太いシュートが出てきたときは残すようにします。

太いシュートは後々、新たな幹になり葉をつけていきます。ただし、シュートが沢山あり、他の幹の邪魔になる場合は切り取る場合があります。

株元付近から生える枝

根元付近から出る細い枝は、風通しが悪くなることや、株元の風通しが悪くなるため切り落とします。
ただし、少し太めの枝で、光がもらえる枝なら冬の選定で切り落とすことを前提で、光合成で栄養を蓄えるため残す場合もあります。

茶色くなった枝

茶色くなった枝は枯れているため根元から切り落とします。

葉が少し枯れている程度なら、少し水切れが起こったことが原因なので問題ありませんが、枯れ枝が多い場合は何らかの障害を抱えている場合があります。全体が枯れこんでいる場合は根に虫がいる場合があります。

幹の同じ場所から枝が出ている

枝が込み合ってしまうと風通しが悪くなり虫が付きやすくなったり、光があたらなく光合成をおこなえなくなります。基本的には根元から切りますが、支柱などで誘引して、枝がない位置に移動させても良いです。

枝が平行またはクロスしている

幹の同じ場所から出ている場合と対処は同じです。

全体的な樹形をみる

上方に伸びる強い枝が1本だけあると、次の年に強い枝に集中して実がついてしまう場合があります。また、強い枝の下に隠れた枝に光が当たらず育ちが悪くなってしまいます。

このような場合は、他の枝と同じくらいの高さで切戻す方法か、支柱で誘引し、他の枝にかぶらないように斜めにしても良いです。斜めにすることで成長を遅らせることができ、下に隠れていた枝は日が当たるようになりるため、成長が促進し全体のバランスがとれるようになります。

全体の樹形をみて横に伸びる枝が長すぎる場合は、半分から1/3程度切戻します。実が付く部分は幹から20cm程度のためです。上下、左右全体から見渡して、葉や枝が密集しすぎていないか確認します。葉の密集具合は、反対側の景色が透けて見える程度が理想です。

追肥

冬に与えた元肥で足りている場合は追肥をしなくても問題ありませんが、果実を収穫した場合はお礼肥を施します。
また、葉脈だけ緑で葉が黄色い場合は、マグネシウムを含んでいる肥料を与えます。マグネシウムは有機肥料で与えるのは難しいので、化成肥料で補うようにします。

ブルーベリーは11月になると生育がストップするので、収穫が9月くらいになるラビットアイ系列は肥料の補給補給期間が短くなります。よって、効きが早い肥料を選択しましょう。

肥料は大きく分けて、化学肥料と有機肥料があります。

化学肥料

化学肥料は窒素、リン酸、カリウムを8-8-8で含んでいるものを使います。濃度が高い15-15-15含んでいるものは避けます。化学肥料は基本的に効きが早いのが特徴ですが、種類によっては、ゆっくり効かせるものもあります。

ブルーベリーに特化した肥料も市販されています。専用肥料なのでブルーベリーが好む酸性に調整されていてマグネシウムを含んでいるものもあります。

量は袋の裏に書かれている規定量で施します。

ブルーベリー用の肥料(酸性肥料 マグネシウム 鉄も配合 マグネシウム約11%)

緑葉が緑で葉が黄色い場合(マグネシウムを補給 マグネシウム約22%)
「マグァンプK」は緩効性の化成肥料(2か月効き続ける)です。

有機肥料

地植えしている際は場合は、有機肥料がオススメします。有機肥料は土の微生物に分解してもらってから植物が栄養補給できるようになります。そのため化成肥料より時間はかかりますが、土が肥えて柔らかくなるため、土を入れ替えにくい地植えではメリットになります。

また、栄養が3大栄養素以外にも色々な栄養素が補給できることも魅力の一つです。

肥料はブルーベリー用の物や、米ぬか、油かす、鶏ふんを葉のかかる位置から少し離したところに施します。規定量が書かれていれば従います。書かれていない場合は一つまみ程度施します。

ブルーベリー用の肥料(酸性肥料 地植えの方にオススメ)

マルチング

ブルーベリーは乾燥に弱いため、土を保水させるためマルチングをおこないます。マルチングはバークチップや杉の皮などは、コガネムシにタマゴを生まれる場合があるので避けます。

ピートモス

ピートモスは苔を堆肥化したもので、酸性土壌を好むブルーベリーには相性が良いです。そのままの状態では水を弾く性質があるので、バケツなどに入れ、しっかり水を含ませ土団子ができる状態になってからまきます。

ベラボン

ベラボンはヤシの実チップに特殊加工したものになります。見た目も良く、吸水性、保水性に優れています。

ミントを植える

株元にミントを植えることで、土の乾燥から守り保湿効果もあります。害虫対策にもなります。

ブルーベリー x ミント 混栽 | コンパニオンプランツライフ (dorataro.com)

まとめ

ブルーベリーの夏の管理をまとめると以下のようになります。

  • 収穫後に枝の選定をおこなう
  • 小さいシュートは取り除く
  • 株元の枝を落とし風通し良くする
  • 枯れ枝は切戻す
  • 枝や葉が密集しないように枝を切り、まんべんなく光が当たるようにする
  • 長い枝は1/3から半分程度切り詰める
  • 収穫が9月にかかる品種は、11月に休眠する前に即効性がある肥料をあたえる
  • 葉が黄色いときはマグネシウム入りの肥料を施す
  • 地植えの場合は土を肥やす有機肥料がおすすめ
  • ブルーベリーは乾燥に弱いので、土を保湿させるためマルチングをおこなう

最後までご覧頂きありがとうございます。

参考にしてもらえたら嬉しいです。

参考文献

【お急ぎください】収穫後これやらないと来年実がほとんどできません    【カーメン君】【ブルーベリー】【ガーデニング】【初心者】 (youtube.com)




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