トウモロコシ、トマト、ナス植付け

栽培の記録

はじめに

今回は、トウモロコシ、トマト(大玉)、ナスの苗を畑に植付けをおこないましたので、ご紹介します。

植付け、は”木嶋利男”先生の、”驚くほどよく育つ野菜づくりの裏ワザ 決定版”、”野菜の植付けと種まきの裏ワザ”を参考に記載しています。
木嶋先生の本は、科学的根拠、真似してみたくなる斬新な手法など、野菜づくりの楽しさが詰まっています。家庭菜園をされる方は、ぜひ手に取って読んでもらえると嬉しいです。

植付けによる効能
  • ブクブク植えにより根が深く広く伸びるため、乾燥に強くなる
  • トウモロコシに熱刺激を与えることで甘くなり、大きくなり、病気に強くなる
  • トマトを寝かし植えすると根が増えて、生育が旺盛になる
  • ナスを高畝に植え付けることで、根が深くはり梅雨明け後も安定して水を吸えるようになる

ブクブク植え

苗を植え付ける前に、水をしっかり吸わせることで根の伸びが良くなり、その後、多少の乾燥にも影響しなくなります。

方法

水をたっぷり入れたバケツに、苗を植えたポットが完全に水につけ、気泡がブクブクとぬけます。そのまま、日陰で2~3時間ほど水をしっかり吸わせます。
ポットから根鉢を取り出し植え付けます。植付け後は水やりをおこなわないでください。水やりをしないことで、根は水を求めて広く伸び、その後の生育が良くなります。

トウモロコシの植付け

トウモロコシにお湯をかけることで、病気に強くなったり、実が甘くなったりします。これは、しんなりしたレタスにお湯をかけることでシャキッとする現象と似ているように感じます。もしかしたら植物のDNAに刻み込まれているのかもしれませんね。

熱刺激栽培

効能

  • 葉や茎が大きく育つ
  • 収穫物が大幅に甘くなる
  • 病気に対する抵抗性が高まる
  • 環境に対する適応力が高まる

詳しいメカニズムはわかっていないようですが、防御本能にスイッチが入るようです。

方法

ポットの植付けの場合、40~50度のお湯を株本にかけます。この時、葉や茎にかかっても大丈夫です。ただし、お湯がポット内から抜けずに残ってしまったり、温度が高すぎたり、時間が長すぎるのはNGです。
直まきの場合は、少し高めの55~60度くらいにしますが、夏で土温度が高いときは50度くらいにします。

トマトの植付け

寝かせ植え

効能

茎の部分からも不定根が伸びるので、肥料の吸収量が増え、生育が旺盛になり茎の伸びが良くなります。

方法

苗の下から1・2段目の葉を取り除きます。
次に、ポットから根鉢を取り出し、2段目の葉を取り除いた部分が土に隠れるように横に植えます。この時、根鉢が土の中に隠れる程度の深さにします。

ナスの植付け

高畝植付け

効能

高畝にして植え付けると、土壌の水はけがよく乾燥します。乾燥することにより、水分を欲しがり根が深く伸びます。根が深く伸びることで、梅雨明け後も安定して、水分を吸収できるようになるため草勢を保つようになります。

方法

植付けの3週間以上前に20cm以上深く耕し、完熟たい肥に有機質肥料を混ぜておきます。その後、畝を20~30cmの高さで畝を立てます。
土壌の酸性濃度を中和する作業は通常通りおこない、苗はブクブク植付けをおこないます。
酸性濃度を中和するための石灰の使い方は、過去に記事を書いているので参考にしてください。

投稿を編集 “フカフカ土になる!正しい石灰のまき方” ‹ コンパニオンプランツライフ — WordPress (dorataro.com)

もうひと手間かけられる方は
植付けの1カ月以上前に50~70cmの穴を掘ります。次に、乾燥したススキやヨシを10cmほど引き詰め、その上に30~40cm落ち葉を引き詰め、踏み固めてから土を戻し、畝を立てます。
この作業をおこなうことで、ナスの根がススキやヨシまで到達すると、ナスの根を通じて酸素を供給できるため、内部で発酵が進みチッソが供給されるようになります。このような状態になると旺盛に成長するため追肥も必要なくなります。

さいごに

まとめ

  • 苗を植え付ける前に、2~3時間ほどポットを水に浸けて十分に水を吸わせてから植え付けることで、根の伸びが良くなり生育が良くなる
  • トウモロコシは、ポットの場合、40~50度のお湯をかけることで、病気にかかりにくくなったり、実があまくなる等、効果がある
  • トマトは、茎の部分から寝かせて植え付けることで、不定根が伸びだすため、根が多くはり生育が旺盛になり、茎の伸びが早くなる
  • ナスは、20cm深く耕し、完熟たい肥に有機質肥料を混ぜ込んでから、20~30cmの高畝にすることで根が深くまではり、梅雨明け後も、水分を吸収できるようになり草勢を保つようになる

皆さんの園芸ライフに少しでも役に立つようでしたら幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました